もめにもめたTPP交渉が、ほぼ合意に達したようです。私自身は、JAPAN WAYを貫くべきと思っているので、TPPには反対です。いわゆる保守論客にも賛成、反対両論あるようですね。以前から青山繁晴さんがおっしゃるように、TPPの邦訳にはごまかしがあります。TPP=trans pacific partenershipのどこに「環」太平洋の「環」がありますか。あくまで太平洋を挟んだ国の関係、即ち対米国ということですね。「環」ならPan-pacificでしょう。結局米国の思うような貿易協定を結びたいだけなんだと思います。一般国民としては、肉なんかが安く買えるようになるから、いいんじゃない？という感じでしょうか。マスコミも農産物にばかり焦点をあててるのは、自分の大事なアメリカ様の広告主の機嫌を損ねないためなんじゃないのと、勘繰りたくなります。JAは相変わらず、「日本の農家は小規模の兼業農家が多いので太刀打ちできない」と言ってます。だから誰でも農業に参入できるようにして、本気で農業をする気のない奴は、資本家に土地を貸せばいいんだよ。そしてその法人に雇ってもらって小作をする。そうすれば高い農業機械を買うためにJAから借金する必要もなくなる。どこがあかんの。だいたい兼業で農業ができるなんて、うらやましい限りです。もっと真剣に農業やれよ。そんなに補助金というシャブが欲しいですかね。一般人が農地を購入できないのもおかしいのじゃないですか。職業選択の自由を侵していると思うのですが。私は日本の農業は悲観していないです。安全で美味しい農産物は日本人しか作れませんから。美術品のような農作物を作る事こそ、日本農業の進む道であると考える。保険分野は、米国に蹂躙されるでしょうね。ラチェット条項が効いてくるのもこの分野かと。折悪しく（笑）日本郵政が完全民営化され、株式上場されるようですが、米国の資本には勝てないような気がします。最初は頑張っていても、なんだかんだとイチャモンをつけられて、弱っていくように思います。医療は、都市と地方（田舎）で差が出るでしょうね。まずは日本の世界に誇れる、国民皆保険が崩壊していくと思います。これは保険と関連するのですが、米国初の民間医療保険が立場を強くして、いわゆる健康保険が適応される範囲が狭くなると思います。「いい医療を受けたければ、高い保険料を払いなさい」とね。これは厚生労働省も願うことでしょう。また米国から医療ビジネスが入り込みます。７月に「沈みゆく大国アメリカ」という本を紹介しましたが、米国ではがんの治療を受けると、自己破産するほど金がかかる。おそらく、巨大資本に日本の医療機関は吸収されるでしょう。今のように誰でも平等に最高の医療を受けることはできなくなると思います。そして残るのは、町医者のみということになるのではと危惧します。TPP、いよいよ２６００余年続いてきた、日本の国柄が変わることになるのかもしれません。