両親が共働きでしたので、幼稚園の時から放課後は祖父の家に預けられました。幼稚園から15分ほど歩き、天王寺から市バスに乗り30分ほど。毎日一人で寄りました。穏やかな時代だったとはいえ、なかなかのものですね。

低学年からは家で留守番しました。これも越境通学していたので1時間くらいかかりました。学童保育なんてありませんでした。

毎回おやつの入った缶と母からの手紙が置いてありました。自由で楽しかった。

さて祖父の家で晩御飯もよばれるのですが、大好きだったのが鰹節でした。自家製の削り器でかく鰹節は、細かくて風味が豊かでご飯がすすみます。

あの頃は乾物屋で当たり前に鰹節を売ってました。それがいつの間にかパック入りになり、味気ないものとなりました。

いつか土佐に行って本物を買って毎回削りたてを食すと決めていました。

息子にもよく話したので、彼もよほど食べたかったのでしょう。

この度「ふるさと納税」で鹿児島県枕崎市から小型の鰹節削り器と本格的な鰹節が届きました。「ふるさと納税」は毎年被災地の自治体に寄付していたのですが、息子の願いで一回だけ浮気しました。

さっそく鰹をを取り出し叩いてみる。高音で硬質の音。いい感じです。

「シャカシャカ」

1-2分で香り豊かな鰹節が。美味かった!

息子も大喜びで、刃の微調整をして学校に持っていき、皆に体験させてやるのだそうです。

卒業前のちょっとした思い出作りに役立ちそうです。