今日は休診なので、堺市のコロナワクチン集団接種に出務してきた。
診療所での個別接種を請け負う書類を提出したつもりであったが、選に漏れたのか、不備があったのか今回当院は個別接種を行えない。
もっとも個別接種を行う診療所は問い合わせの電話が鳴りやまず、職員が参っているという話も聞くので、これでよかったかもとも思う。整形外科は受診患者さんが多いので(うちでも130人くらいは来られる)、さらに電話対応や予約受付を行っていては仕事にならないだろう。
5月初日から始まった堺市の集団接種。今日から2回目接種の方々をお迎えすることになる。前回の倍、1日で200名行うそうである。
堺は案外順調に進んでいるのではないか。あとは情報から落ちこぼれている人たちをどう救うかだ。加えて訪問接種もせねばならない。
午前中私は50名ほど接種したのであるが、1回目の接種で問題のある副反応の出た方はおられなかった。
急かされることもなく滞りなく終了。接種後の経過観察の場所を広く確保する必要があるので、それこそ体育館とか、見本市会場でないと1000人規模の接種は困難だろう。
医師は同じ時間で倍は接種できると感じるので、あとは会場の広さ。そしてワクチンの準備にあたる人の確保だろう。案外ワクチンを注射器に詰める作業に時間がかかるのである。
あとは接種を行う時間ですね。
なぜ9時から17時なんでしょう。公共の建物を使用するので、そうなっているのかな。
開業医を動員するのであれば、昼休みの13時から16時。それと夜診の終わった20時以降。私たちは夜9時からの会議もあるので慣れている。夜のワクチン接種なら参加できる医師は多いと思う。あとはそれに対応できる看護師、薬剤師、役所の人、請負業者の問題かな。医師には夜の仕事に「残業」の意識はない。ほかの人たちは違うのかも。
はっきりと言うが、医師・看護師とほかの職種の人々の仕事に対する使命感には雲泥の差があると思う。もちろん例外はある。偉そうに言うときながら女と高級すし店へ出入りするバカもいるし。
帰宅してしばし休憩。夕方から同門開業医会の総会。残念だがZOOMでの会議。これからの1年の勉強会や行事について話し合う。
この1年間の自粛の弊害で今後5年間で200万人寝たきりの人が増えると予測されている。これを防げるのは整形外科医だけだ。頭の中がコロナで埋め尽くされている高齢者の意識をどう変化させられるか、私たち整形外科医の発信力と行動が問われている。