参議院選挙戦最終日、突き動かされるように、夕刻の難波駅前にわざわざ行ってきた。青山繁晴さんの最後の演説を聴くためである。開始15分前、すでに何やら異様な熱気である。氏はいわゆる組織票をもたない。個人頼みの選挙戦である。比例区では個人名を記された票の多い順番に当選するから、不利この上ない。氏を待つ群衆もそのためか不思議な集団であった。まとまりがないのである。またとても意外だったのが、若い女性が多いことであった。新聞の世論調査によれば、集団的自衛権を忌避するのは若い女性が一番多いのではなかったか?高島屋前の通りは、歩行者が通れないほどの人だかりだった。18:30。隠れていたのかと思うほどぴったりと演説が始まる。風変わりな演説。絶叫なし。お願いなし。氏が常に言う、「みんなで考えよう」である。日本は変わりつつある。安心してとは言わないけれど、未来は大丈夫じゃないのか?と感じた。いくつか公約らしいことを言われた中で、一番印象に残ったものを。氏が当選したら、超党派で「現憲法下で自衛隊は拉致被害者を救出するために北朝鮮で作戦行動をとれるのか」という質問趣意書を出すという。これで返事が「YES」ならばこれは北朝鮮をはじめ、日本を取り巻くクズ国家を震撼させることとなる。戦争をするのではない。国家として最低限しなければならない、国民の保護を、とうとう日本が行うと宣言することになるのである(今までがおかしいのだが)。私は非常に期待する。超高齢となられた、拉致被害者のご両親が存命のうちに、解決へと向かう希望の灯をみたのである。事実この時の拍手はまさに「割れんばかり」であった。皆さん、せっかくこの世に生を受けて、どう生きるか、真剣に考えようではりませんか。そしてとにかく投票に行きましょう