じっくりと腰を落ち着ける時間と気持ちの余裕がなく、読書が遅々として進みませんでした。ようやく17冊目を終えました。今回は「イヤミス」(読んで嫌な気分になるミステリー)の女王、「湊かなえ」さんです。 「高校入試」 角川文庫過去の高校入試で人生を思わぬ方向へ進められた人が、周囲の人間を巻き込んで復讐?を果たそうとする話です。娘の本を借りたのではありません。本屋さんを回遊していたときに、「買ってください光線」がほとばしっていたのです。思わず手に取ってました。「告白」も読んだことがありませんので、この1冊で語るべきでないのはわかっているんですが、さすが女王様。おっさんには無理な世界でした。読者層はどのあたりなのでしょう。10代、20代でしょうか。登場人物には男性も多く、心理描写も微に入り細を穿ちという感じでしたから、男性読者も多いのかもしれません。私の感性とは相当異なる方々が登場します。再び彼女の作品を手に取ることはないように思います。娘も著書を何冊か持っているようでした。「でも、もう買わない。読んで気分暗なるから・・・」ごもっとも。深く考えさせられるというより、ただただ心が沈むのでした。まさに著者の思惑通りですね。