コロナワクチン接種をめぐる混乱がとどまることを知らない。
先月からワクチンの供給が不安定になることは知らされていたが、ここまでひどいとはわからなかった。
当院では接種申し込みが少ないので、まだ実害はないが、たくさんの予約を抱えているところはいかばかりだろう。
接種側からキャンセルの知らせをするなど、考えられない。集団接種だと役所や請負業者がすれば済む話だが、一診療所だと通常業務を行いつつ、そこに電話連絡が加わる。しかも自分たちに瑕疵がないのに謝罪せねばならない。すごいストレスだろう。コロナワクチン対応で疲れ切った職員が多くの医療機関から去ったのに、さらに追い打ちをかけることにならないか心配である。
そもそもの失敗は、マイナンバーを活用して、情報の一元化を図らなかったことが大きいと考える。個人情報をすぐ問題にしたがる「人権バカ」に配慮したのか?
一元化すれば個別であろうと集団であろうと、二重予約は解消できるし、自治体ごとの必要本数など瞬時に把握できるだろう。
コロナ発生後1年半あまり、ワクチン接種が行われることなど最初からわかっていたことである。
日本の行政機関は、江戸末期のように太平の眠りにあったのか。まったく緊急事態(戦時)に役立たたないことがわかった。また専門家と称する者共もしかり。
よほど国民のほうが肌感覚として正しく理解しているように感じる。
ワクチンを役所などで管理せず、民間の卸業者(全国ネットである)にまかせそれと宅配業者と組ませればよほど巧くことが運ぶと考える。
いずれ南海トラフ地震が起こり、チャイナと紛争が起こることも予想される。そのような時にこの行政機構では国民は不幸になる。
私たちが持つ権力は投票権だけである。私たちのためになる議員を選ぶ目を養う以外にない。
それにしても、ワクチンが足りないという尻から、「たくさんワクチンを打ってくれた医療機関には報酬を加算します」というFAXがいまだ届くのは、怒りを越して笑うしかない。