今年21冊目に選らんだのは、私がこだわっている東北(あえてこう書きます)大震災関連本です。 即動必遂  火箱芳文著 マネジメント社 1600円著者の火箱さんは、大震災発生時に陸上自衛隊のトップである陸上幕僚長であった方です。大震災を戦ととらえ、どう被災者に向かい、被害を最小にすべく、自衛隊をどう動かしたかを修飾なく記されています。多くの隊員、装備を東北へ移動させ、かつ手薄になる南西日本の防衛をどうするか。また自衛隊を嫌うマスコミが「無意味であった」と報道した、決死の作戦、「福島原発への放水」の真実も書かれています。また緊急時の自衛隊の行動が、文民統制の名のもとがんじがらめになっていることに驚愕します。最後には、自衛隊の規模が人物ともに全く足りていないことも知らされます。安保のみならず、災害救助ですら満足に動けない軍隊を放置する日本人(国民の責任でしょう)とはなんなんでしょうか。また安保法案では「自衛官の命を守れ」といかにもの甘い言葉を羅列した民主党。大震災時に政権を握っていた菅内閣は「年間限度被ばく量100ミリシーベルト」だったものを何の根拠もなく「250」にあげ、さらに自衛隊に「500ミリ」にしたいと打診した事実。民主党どの口で「自衛隊員の命」をいう。先日安倍総理のメールマガジンに名誉棄損で訴え「敗訴」した菅直人ですが、こいつがいかに無能で、逃げを打ち、自衛隊に責を負わせよとしたかが伝わってきます。やはり彼はかねてから私が言っている通り、塀の向こうに落ちるべき人間である。下衆と言っていいでしょう。日本国民は、国土の安全について、逃げずに議論すべきではないですか。自衛隊をどういう位置に置くのか。「現状でいい」というのは卑怯ですよ。自衛隊員の命も仕事もきちんと保障されてないのですから。それでも自衛隊不要という人が多いなら、自衛隊をなくしましょう。私は、当然、改憲(いや廃憲)論者です。自分がその中に身を置かなければわからないのですかね。安保ゴッコやってるバカどもが大きい顔してる、TVを中心とするマスコミにだまされないよう、もっと皆さん自ら情報を取得すべきではないですか。おそらく、この本も市の図書館は購入しないでしょう。購入本を決めるのも、その方面の方々が多いからです。