皆さん、自分の老後をどのように考え設計されていますか?私自身、強い不安を感じております。まず年金支給年齢が引き上げられると思います。支給額も引き下げられるでしょう。またほかの収入があればそれと相殺されて減額されると考えております。現在のように、給与によって天引きされた額に応じて年金支給額に差をつけるということがなくなるのではと考えているわけです。自慢ではないが、おそらく他の人より多いであろう所得税、住民税に加え、少なくない厚生年金も決して自分には還元されないだろう第2の税金とあきらめています。まだこれでも昭和35年生まれの私たちの世代は、何とかセーフなんだとか。子供たちの世代は悲惨ですね。国民の多くが貧しいというひどい国になると思います。欧米では、早期にリタイアして悠々ではないにせよのんびりした老後を楽しんでおられます。フランスなんか65歳以上の就労率は2%です。日本は20%!です。あれだけ税金をむしりとられて、なんなんでしょう?予算の使われ方に問題があるに決まっています。いまだに官僚の天下り先である特殊法人に湯水のごとく金が流れているのです。怒らなければなりません。老後を不安に思いつつ、ただ働くだけなんて、これでは奴隷とあまり変わりません。立ち上がるべきではないですか?さてそれとは別に、やはり老後に備えなければなりません。何とかやりくりして一生を終えるならば、ご夫婦で5000万円の蓄えが必要なんだそうです。今後は未婚者が増えるでしょうから、独り身ならば3000万円が必要とか。どうせ二束三文になるような持ち家にローンを組むのは危険な行いかもしれませんね。私たちは、パリ留学時代に貧しい生活を送ったおかげで、節約することを自然に身につけました。ケチとはちがいます。帰国後は自然と、貯蓄をすることになりましたね。また開業医は自身が病気すると、収入がなくなりますから、それに備えなければなりません。失業保険もありません。そこまでして必死に働いている私でも、まだ老後の安心を得ていません。70歳以上まで生きたら大変です(笑)。そこで、本年8冊目のお勧め本です。 下流老人 藤田孝典著 朝日新書 760円「下流老人」とは生活保護レベルの収入しかなく、レベルの低い生活を強いられる老人のことです。自分には無関係って?そんなことないですよ。年収400万円という、別に稼ぎが悪くない方々、(けっこう多数派だと思います)でも下流老人になりうるのだそうです。ましてや非正規雇用で基礎年金程度しか受け取れない方々は。一度お読みください。若者こそ読んでほしい。著者は、住宅を手当てするだけで変わると述べていますが。人口が減り、空き家が増えるのですから、自治体が安く賃貸住宅を供給するのはいいかもしれません。やはり住宅購入は間違った選択のような気がしてきました。