フィギアスケートの中国グランプリにおいて、羽生結弦選手が演技直前の氷上練習で中国選手と衝突し、頭部を負傷しました。
米国チームドクターの処置を受けて、その直後のフリー演技を行い、準優勝を獲たのは皆様ご存知の通りです。
私は、彼は欠場すべきだったと考えます。
事故直後のVTRを観ますと、明らかに頭を強打しています。意識がなくなったかどうかは不明ですが、ジャンプであれだけ転倒したのですから、頭部に問題があったのは間違いありません。
ラグビーには、脳震盪を起こした場合、競技復帰に向けての、厳格なプログラムが存在します。
たまたま脳には問題なかったようですが、演技したことで症状が悪化したらどうするのでしょうか。国の至宝を失ったかもしれません。
ここにも、福島原子力災害と同じ芽を私は感じます。危機管理のなさですね。
日本スケート連盟は、このような事故を想定していなかったのでしょう。
「人数が少なかったから、医師は帯同していなかった」とのことですが、大会の質も考慮すべきです。
私には、金を惜しんだとしか思えません。
日本のスポーツ界全体に言えることですが、競技団体の幹部は総じて、昔の名選手がなるようです。彼らがマネージメントにも優れているとは限りません。逆に、栄光を笠に着て弊害をまき散らすことも多いように思います。根性や気力を前面にだす・・。
以前にも書きましたが、やはり日本にはスポーツは存在しないのかもしれません。フィギアは違うと思っていましたが。
誰に羽生選手を出場させる最終権限があったのかは知りませんが、選手の人生を最優先に考えられる人を現場に置くべきでした。
これは日本のすべてのスポーツに言えます。先のラグビーでも、地方のボスがルールを平気で無視するのが、残念ながら我が国の体育関係者です。