致命率がそれほど高くない武漢肺炎ですら、これほど国民生活に影響を与えることが明らかになりました。

4-6月期の日本のGDPは25%減とすら言われています。これは消費税が上がってGDPが落ち込み、1-3月期に肺炎の影響が出始めてさらに落ち込んだうえでの更なる急落です。

日本経済が異常なまでに悲惨な状態になっています。そうなると税収も急減します。しかし、年金・医療費は増え続けます。誰もそれを言いません。

もし武漢肺炎以上に致死率の高い新型インフルエンザが発生したらどうなるでしょう。パンデミックと言われる大流行が起こり、それに対するワクチンはもちろんなくて、特効薬の備蓄も国民を救うだけの数がありません。

その時、誰が生き残るのかを問うたのが、

「楡周平著 サリエルの命題」 sarieruです。

 

全国民に薬は行き渡りません。あなたはどうしますか。

実は、先年新型インフルが流行したときに、足りない薬剤を誰に投与するかは、国が指針を示しています。

当然、妊婦、子供、生産世代が優先されます。考えれば当然ですよね。明日の日本を支える人たちを助ける。当然の理屈です。でもそれを国民が納得するか。カネに物を言わせてズルする輩は必ず出現します。

マスコミは(NHK関係者は優先して投与されることになっています)、きっと「人の命は平等」と叫ぶでしょう。

「では子供は死んで、年寄りは生きてもいいのですか」の問いには答えますまい。年寄りが生き残っても、医療や年金を産みだす人がいなくては国はもちません。

さぁ、どうします?

超高齢社会に入った日本では、政治を左右するのは高齢者です。

国民に覚悟はありますか。それをきちんと伝える覚悟が政治家やマスコミにありますか。

絵空事では決してありません。