TVで見る熊本の様子は、阪神大震災を思い起こさせます。いまだ復興ならない東北に歯噛みする毎日の私は、心が裂けるような思いであります。東北の時は、日本全体が自粛ムードに沈む中、「経済が大事」と普段より金を使いました。寄付だけでは日本がまわりません。大好きな日本酒も、東北の酒に限定して購入し、米も福島から取り寄せて、震災後福島には3度、青森には1度旅行をしたことは、以前にも記しました。今回の熊本は医療に関しては、医師の数より物資が大切なように思えます。被災した医師もおられるでしょうから、ある程度の人員も必要ですが、当地の医師が診療できる体制を早急に構築することが大切と考えます。外部から多く医師が入り込むと、かえって現地の医師の生活を脅かし、震災後の医療機関の倒産を招く恐れがあるからです。今回は後方支援に徹しようかなと考えています。熊本は、大学の時にバドミントンの大会で訪れて以来、学会や家族旅行などで5回くらい行ってます。城下町独特の落ち着きがあり、特に試合で行ったときは、感激するくらい宿舎の方によくしていただきました。邪魔にならないようになれば、またおいしい名産をを食べに行きたいものです。そんな気持ちを持ちつつ昨日は、関西惑ラグビー大会という、40歳以上の主におっさん(女性もいるのです!)のラグビー大会にドクターとして出務してまいりました。ひと言、「認識不足でした」。腹の出た中年達がどたどたとラグビーを楽しむものかとイメージしていたところが、とんでもない。速さとスタミナが少し足りないだけの、熱く真剣な大会でした。写真では6つの輪が連なっています。皆さんこれは何を表しているかわかりますか?実は年齢なんです。白から時計回りにそれぞれ、40代、50代、・・・とプレーヤーのパンツの色が分けられるのです。紫は80代8人の方がエントリーされました。金色は90代かと思うのですが、今回はおられませんでした。60代の赤パンも走る走る。普段接している子供たちとは体重が違うので、ぶつかり合う音も半端じゃない。激しさにけが人も続出です。私が担当した8試合だけでも、額や瞼をザックリという2名をはじめ、打撲骨折疑いも相当診させていただきました。今日は痛い身体を引きずって、仕事なさっている方もおられるのでしょうね。たぶん来年も出務することになると思いますので、しっかり救護の準備をして臨みたいと思います。それと無謀にも、「身体を鍛えて、僕もでたいな」と少し真剣に感じたのでした。