安倍総理大臣におかれては、来年の消費税のさらなるアップを行わないように考えておられるように思えます。
意見を聴く会で、初日は賛成が多数と報道されましたが、かえって財務省を欺くための方策のように感じます。
消費税増税に賛成していた内閣官房参与も、反対にまわりましたね。
経済評論家の上念司さんが述べるように「財務省は使うことしか考えていない」から、消費税が医療福祉や国債償還に使われるとは思えません。
絶対にこれ以上の消費税増は今はやめるべきです。
医療機関はもっと切実です。
ご存知のように、医療に消費税はかかりません。しかし、医療に使う薬品や材料、もちろん電気水道、そのほかすべてに消費税はかかってきます。
これを私たちは転嫁できないのです。
国は「診療報酬を上げることで、消費税を分が損にならないようにしている」と言いますが、それを真に受ける医者はいません。
これ以上消費税が上がれば、院内で薬をだすことをやめる医療機関が続出するでしょう。
私は安倍内閣の方針をおおむね、賛同するものですが、消費税増税と同時に行われた診療報酬改定では、「国民の苦しむ時に医療費まで上げるわけにはいかない」と、ほぼマイナス改定でした。
マスコミと結託して医療機関が潤っているという幻想をまき散らしながら、世間受けするやり方をしていると、最終的に医療は荒廃し、高齢化社会を支えきれなくなると確信します。
求人募集で明らかです。景気が回復している今、民間のように簡単に給与を上げられない医療分野は応募もなくなりつつあります。
いい加減にしてほしいですね。