幕内遠藤関が膝が悪化して手術のため名古屋場所を休場している。
以前ケガをした右だけでなく、左もだとか。
残念だが、全国の整形外科医は「やはり」と感じているだろう。
膝の前十字靭帯断裂は、手術以外治療がない。放置すると、軟骨や半月板が傷んで関節全体が破壊される。彼の病名に「変形性膝関節症」とあるのがその証左である。おそらく右をかばっているうちに、左も同じ症状をきたしてきたのだろう。
あの時は若かったから、治療の1年を惜しんだのか?それとも相撲界の難しいしがらみでもあったのか。それがあだとなり、かえって治療に難渋し、元への回復が望めない。
同じけがをした、「朝乃山」や「宇良」が下位まで転落してもまた復活してきたのとは対照である。
誰か、助言してやる医者はそばにいなかったのか。
人気力士だけに返す返すも残念である。
彼がけがをした時に、このブログで私は発言しているので、再掲する。
別に私は預言者ではない。医者の常識を述べたまでである。
「遠藤のケガ」 2015.3.17
大相撲関取の遠藤が勝った勝負で膝をケガをしました。
今日になって、前十字靭帯損傷および外側半月板損傷と報じられています。
報道によれば、全治3か月で手術しないで治すとか。
巷の整形外科医は???じゃないかと思います。
前十字靭帯損傷には手術なくして完治はありません。手術したとしても復帰に1年は要するでしょう。
現役寿命の短い大相撲ならではの選択でしょうか。
しかし、手術しない限り、もとの膝の力が戻ることはありません。
相撲で言えば、いなされたときに踏ん張る能力が、極端に低下します。即ち前に落ちます。土俵際の回り込みも困難になるでしょう。
あの身体ですから、手術は困難ですけど、1年かけても手術をして復帰すべきと思います。
こんな時に、大相撲の前近代性を痛感します。
おそらく軟骨も傷めているでしょうから、きちんと治療すべきです。
誰か助言してやれよ。「永谷園」もこのままじゃ株価にも影響するよ。
幸い我が国には、素晴らしい名医が多くおられます。
遠藤のそばに、医学を理解する人間がいることを切に願います。