先週末、診療所の歓迎会を行いました。診療所・介護施設に新たに3名を迎えました。場所は、ほど近いイタリア料理店。得た利益は地元に還元するのがスジでしょう。小さいお店ですので、総勢17名貸し切りにしていただきました。新職員を迎えるということは、新鮮な発想が導入される可能性をもたらします。ついつい現状維持を願ってしまう私たち。貴重な戦力です。現状維持は必ず衰退するものです。あくなき改善を考えなければ、衰退産業である医療・介護は立ちいかなくなります。あのシャープや東芝でさえ危うくなり、終身雇用なんて死語になった現代、将来の不安を感じて、医療介護の分野を目指す若者が多いのは理解できるのですが、すでに介護の資格は食っていけない職種に認定されているようです。医師だって、必ず医療費は削減される方向に向かうのですから、明るい未来がまっているはずもありません。颯爽と大門先生のように廊下を闊歩するなんてありえなくなるのです。わかっているのかな、受験生。優秀な頭脳が医療にばかり流れるのは、国益を失すると私は強く思います。皆で開放的な楽しい時間を過ごしました。例によって飲みすぎました。とほほ。でも私には歓迎会は少し苦い思いをする場でもありまして。新しく職員を迎えるということは、退職した方もいるということ。彼らがどれほど患者さんのために貢献してくれたかを考えます。退職理由はそれぞれでしょうけど、最高の職場でなかったらからこそ退職の道を選んだわけです。己の無力を呪いたくなり、けっこう長い間重い気持ちを引きずります。