先日梅田へ出る機会があったので、久しぶりに紀伊国屋訪問しました。
私は本屋以外行きたい場所がないのです。患者さんには「難波へ出て百貨店行きなさい」と日頃言ってるんですけどね。出かけるのは大事なのです。
紀伊国屋広すぎます。
お目当ての青山繁晴さんの著作を探すのも手間取ります。店内に検索端末があるにもかかわらず。嗅覚が衰えてきたと実感。
1冊小説も購入。
柚月裕子著 「逃亡者は北へ向かう」
天涯孤独と思っていた主人公が、運命に翻弄され殺人を犯してしまう。ある目的のために東日本大震災直後の東北を逃亡し続けます。それを追う、これも地震で娘を失った刑事。娘を探し続ける漁師などが絡み合い、どこにも救いがないのだけれど、皆、殺人犯まで含めて、皆必死に震災に立ち向かい、使命を果たそうと懸命に生きている。
そういう物語です。
柚月さんと言えば、「虎狼の血」などバイオレンスアクションや、「盤上の向日葵」「朽ちないサクラ」など、重厚なミステリーで多くの読者を掴んでいます。私の好きな作家の一人でもあります。
本作も、連休の一日で一気に読みました。
彼女が釜石の出身で、山片在住でもあり、作品の舞台に東北が選ばれることが多いのも合点が行きました。
疲れると、原日本を感じる、東北へ行きたくなるんですよねぇ。
待合室に置きます、と言いたいところですが、子供たちも好きな作家さんですので、回し読みの後になります。ごめんなさい。