とんでも接骨院がある、という話の続きです。もちろん、中には良心的で、きちんと施術される方もおられます。でも皆さん見分けられないですよね。ある程度これならあたり、という見分け方を説明します。鍵は「正面にあり」です。皆さん「診療」「治療」や「診察」という言葉は、医師・歯科医師のみが使用できる言葉であるってご存知ですか?同時に「診断」という言葉も同じです。すなわち、医師のみが患者さんを診察し、この病気であると「診断」し、こう「治療」すると決定できるわけです。「診断書」を書けるのも医師だけです。医師以外がこれを行うと「医師法」違反です。ですから、医師は診断治療を誤ると、訴訟になるわけです。裏返すと、柔道整復師はこれを間違えても、罪にはなりません。肩こりと思って、接骨院のカルテには「頸椎捻挫」と記載されて(笑)、結局医者でレントゲン撮ったら、癌の骨転位だった。としても、裁判したって「医者と違うの知ってたでしょ?」で終わりです。まぁ医者だけが責任をとれるということです。おわかりですね。表の看板に、「診察時間」とか「診療時間」とか「往診」なんて書いてあるところは、いかにも医者らしく振舞おうという魂胆が見えます。腕に自信のある柔道整復師さんは「施術時間」と記されています。参考になさってください。また仰々しく幟を立てたり、「小顔矯正」なんて宣伝しているところも眉唾ですね。先日「小顔矯正に根拠なし」と報道がありました。また骨盤矯正や姿勢矯正もうそと考えていいでしょう。とにかく柔道整復師の方は、打撲と捻挫に対処する教育を受けてきた方なのです。それを理解して、正しくかかりましょう。