月末月初が、事務仕事や会議で以上に忙しく、言いたいことはたくさんあるのに、ご無沙汰でした。

いやだけど、またコロナです。

武漢ウイルスの第3波だか4波だそうである。重症患者が増えているとか。

実際母校の大阪市大もコロナ病棟はほぼ満杯だそうである。

人手不足らしく、整形外科からも人を出しているらしい。全く畑違いの患者を管理する後輩職はさぞ大変だろうと想像する。

今私は、武漢ウイルス禍から離れて、二つ言いたいことがある。

よく「医療関係者に感謝の気持ちを伝えよう」とある。

不要である。感謝などいらない。

欲しいのは処遇である。簡単に言えば、相応の報酬を出せ、ということである。公的病院の医師は、子供を私立大学(医学部じゃないよ)に通わせる学費に悩んで退職するような給与で働いている。市大の教授は市役所の課長クラスの扱いである。

医者は自分が選んだ専門科だから、それで命を落とすことは覚悟の上だ。使命である。

しかし、看護師は違う。たまたま振り分けられたのがその病棟ということである。どれほどの恐怖と戦っているのだろう?そのうえ、家に帰れば、また職場においても差別をされる。

まず看護師や医師の人権を蹂躙する人間を、処罰する法律を作れ。現行法でも運用できるだろう。心まで疲れさせてはいけない。行政の力で、彼らの生活家庭を守ってほしい。

そして一定期間ごとに配置転換をしてあげてほしい。休暇も多く与えてほしい。

当然、報酬はしっかりと担保してほしい。危険手当数百円では涙もでない。コロナ重症者センターでも今の倍の報酬を出せば不足はある程度埋まると考える。

そして、根本問題。医師の数を増やせよ。現在日本は人口当たりスウェーデンの5倍のベッド数があるのに医師の数は半分だそうである。すなわち日本の医師は彼の国の10倍働いている。日本は医師数が少ないのである。しかも給与は先進国最低水準である。これで日本の医療は最高水準を維持しているのである。年中医師は疲れている。

元はといえば、旧大蔵省の「医師が増えれば医療費が増える」の論法で医師数が抑えられてきた。その弊害がこの危機に噴出しているのである。

医学部の定員は増えた。私たちの時は年8000人ほどであった。現在は9500人程度となっているが、研修医予算が9000人程度なので、国家試験合格者もその程度の人数となっている。最初から合格者人数ありきでなく、基準に達した者を合格させてほしい。でも国は医学部の定員を減らそうとしている。

私は日本経済をまもることを優先すべきと考える。納税額が減れば医療に回す金もなくなる。年金減額も視野に入れろ。

政治家は日本の国力を落としてでもコロナ終息に挑むのか、国の経済を優先するのか、覚悟を決めて、語ってほしい。

不足する人員を補うべく自衛隊を投入するなど、戦時下に絶対やってはいけない戦力の逐次投入である。馬鹿が国を危うくする。