先週、インフルエンザに罹患してそこから脳症になり、脳死に至って臓器提供された6歳未満の少女の話が新聞に載りました。今も大阪では猛威を振るっているので、他人事でないと感じた方も多いでしょう。保護者の手記も掲載されたのでご存じの方も多いかと思います。そのお気持ちを察するに余りあります。インフルエンザ脳症は、免疫の高くない幼児ほどかかりやすいようです。またインフルエンザワクチンによる効果は、高齢者ほどは高くないようです。やはりインフルエンザの免疫が十分についていないことがあるようです。しかし、無効というわけではありません。やはりワクチンは接種すべきだと思います。今シーズンはワクチンの中身が変わったので、接種料金が軒並み上がりました。そのせいでしょうか、当院でもワクチンが大量に余りました。市から補助がでる高齢者の接種率も下がってきているようです。「ワクチンは有効性より、副作用などの不利益が上回るので、接種は必要ない」という専門家?がTVで発言したりしているとか?何を馬鹿なことを。また子供さんをお持ちのご家庭では、「接種料より、インフルエンザに罹って薬もらう方が500円で済んで安い」という理由で!ワクチンを打たない家庭もあると聞きます。まさに10円でも安い牛丼に流れていたデフレ時代の発想ですね。それでわが子をインフルエンザ脳症で失くしたらどうするのですか。一生「自分が我が子を殺した」と、悔いることになりますよ。もしかしたらそこまで考えが及ばない方なのかもしれません。当院は医療機関なので、職員が罹患してインフルエンザを感染させてはいけないので、すべての職員に2回接種をいまだ続けています。でもこれも労働基準監督署に問えば、強制はだめなんだそうです。あくまで本人の自主性が尊重されるべきなんですと。幸い今まで拒否した職員は一人だけでした(既に退職)。馬鹿も休み休みに言え。まぁ、大災害などの非常事態時に首相に権限を集中させることは、ヒットラーと同じだと国会で叫ぶ第一野党がいるくらいですからね。ちまたにあんぽんたんがうようよいても不思議ではありません。(嘆)。