お盆も過ぎ、子供たちの夏休みもあと2週ほどとなった。徐々に気が焦ってくる時期である。私は子供のころは普通の宿題は、初めの3日ほどで全部済ませた。それからぐーたらな夏休みを過ごした。両親が共働きだったし、塾も通ってなかったので。朝から、高校野球か子供マンガ祭り(再放送の羅列)を観てほんと自堕落なこどもだった。最大の難関が、読書感想文と工作であった。どちらも小学校の時は大嫌いだった。ともに目覚めたのは中学へ入ってからである。だから、小学校での工作の宿題はすべて父親作である。恥ずかしいが告白する。図工は嫌いだったし、センスがなかったんだもの。始業式の日に、まだ半乾きのしかもどう見ても子供らしくない作品を持参した。そういえば理科の自由研究なんてなかったぞ。中学でミョウバンの結晶を作ったくらいだ。内申なんて気にしてなかったし。また読書は父が、すべての作品に読書感想文を押し付けたために大嫌いになり、図書館の時間は苦痛以外の何物でもなかった。いつも「少年朝日年鑑」という、統計集ばかりを読んでいた。結果的に中学での地理の時間に役立った。しかしもったいない時間を過ごした。中学1年時に「森田君」という本の虫に出会い、読書の世界へいざなってもらって今がある。感謝の言葉もない。読書が好きになり、乱読すれば、次は誰だって作品を書きたくなるものなのだ。ぜひそうなるように、子供たちを指導してあげてください。読書感想文でなく、子供たちからストーリーを聞いて、いろいろ誘導してあげるだけでも、いいと思うよ。「ポケモンGO」で親子の会話が増えたと自慢そうに語る親父ども。子供と読書を通じて語り合えよ。これは親もしんどいから、スマホ馬鹿には無理だろうけど。ポケモンGOを得意な親父より、何を尋ねても答えが返ってくる知識の深い親父のほうが見直されるのではないかと思う。だいたい、学校で感想文の書き方や、理科実験の方法、研究のまとめ方などを全く教えずにいて、いきなり長い休みだからと宿題を無茶振りするな。昔より保護者は余裕がないのである。子供も忙しいのである。それほど大事なら、学校で研究の仕方を教えるなどのサマースクールをしろ。自由研究という、これほど子供を不自由にする愚行もやめてはどうか。少なくとも教育的効果があるかどうかを検証する必要があると考える