昨日は、母と墓参りに行きました。猛暑ですので、墓掃除で熱中症になるわけにはいきません。自宅を5時に出ました。さすがに交通量も少なく、8時前には到着。「都会モンは墓もほったらかし」と言われては癪なので、年5回参ります。根気よく除草剤を蒔いた甲斐あって、ドクダミをはじめとする雑草の駆逐にほぼ成功しました。ふと「尖閣も同じじゃん」と考えたりして。我が家は武士の出でもないのですが、昔は豪農だったとか。没落すれば何の意味もありませんが、墓石だけは9つもある。とにかく掃除が大変なのであります。この時期「墓花」も高くなります。小菊も含めれば花代だけで1万円かかります。(泣)水も30リットル以上持参します。雑草の生い茂る頃は、しんどくてふらふらになりました。今回はふたりでわりとサクサクと終了。それでもどんよりと身体が重くなりました。お寺に寄り、せっかくの名湯を横目で見ながら帰宅。ビールをひっかけて昼寝しました。たぶん御釈迦さんは、「墓を作れ」なんて仰ってなくて、江戸時代の政策から出現したお墓の制度でしょう。世界中を飛び回る時代になって、お墓を守るなんてのも意味あるのかと思うこともあるのですが、まぁ私の出自を確認する意味で、田舎にお墓を置いています。でも私が大阪にいるからいいけど、これが東京やともすれば海外にいて、たまの休みにわざわざ墓参りをする気には、なかなかなれんよなというのが正直なところです。息子もどこで暮らしていくのかわかりません。さらに少子化は進むでしょう。私も体力がどこまで持つか。往復400㎞を日帰りは正直しんどくなってきた。墓は風前の灯のような気がします。でもアイデンティティーは大事だと思うので、それをどう保つかが難しい問題だと思うのです。根なし草な人が増えたのが、日本の荒廃の一因と考えますので。