先週末堺東へ出る用事がったので、もうすぐ閉店する堺東の高島屋へ行ってみた。

来年1月7日で閉店である。

すでに閉店して幕を降ろしている店舗もある。

総ざらえなどして、安売りをしている店も多い。

世の中が変わったのだ、と実感したのは、若い客がほぼいないことだ。

娘たちに聞いても、「百貨店に行くことは全くない」とか「百貨店に行く意味がない」という辛辣な答えが返ってくる。

専門店やネットで調べて購入するのがほとんどらしい。

デパ地下は混んでいるけれど、利益を生むのは「衣料品などなのでしょう」。

そういえば百貨店から家具売り場が消えて久しい。

堺高島屋には、まだおもちゃ売り場が残っていて、ほっとしてとてもうれしかった。

加えて「丸善」の書店はどうなるのだろう。

市役所がある駅から、書店が消えるなんて。堺市民の文化度が問われる事態である。

本屋巡りこそ、教養の源と信じる私は残念に思う。というより腹立たしさが湧いてくる。

そのあと堺東銀座で食事したんだけど、客層が変わってしまった。

まだ裏通りに魅力的な店があるので救われる。本通りは再生不能かも。

市役所のお膝元から、百貨店も本屋も消える。市長はどう考えているのだろう。

「時代の流れです」とでも言うか?

歴史ある公立高校も廃校に追いやり、伝統や文化を蔑ろにする政治って薄っぺらで味わいがない。

市役所の異様な有様が、大きな墓標に見えなくもない。