猛暑の夏がうそのように、朝晩冷えてまいりました。

診察室のエアコンも使わなくなりました。

先日患者さんに「半袖で寒くないですか」と訊かれました。

私、診察中は年中半袖です。極寒の日は、カーディガンを羽織ることはありますが。

これには理由があります。

外科系の科には「処置」があります。傷の処置であったり、整形外科ならば感染を絶対避けねばならない「関節注射」とか。

この時に、長袖だと袖が消毒したところに触れて汚染する可能性があります。それを避けるわけです。

決して「白衣を汚さないため」ではありません!

大きな病院などに行かれると、若い先生は半袖が多いと思います。現場の仕事が多いですからね。

半世紀以上前の米国テレビドラマの主人公が着用していたので、「ケーシー」と言われる白衣が一般的ですね。私も夏以外はこれを着用しています。

ただ生地が少々厚いのと、アイロンがけが大変です。

最近は「スクラブ」と呼ばれる、Vネックの半袖シャツを愛用しています。色も豊富です。最近「救急医療ドラマ」がよく放送されますので、皆さんにもなじみが深くなっているのではないでしょうか。

救急現場とか若手は着用していますね。

長袖の丈の長い白衣を着ているのは、ベテランの「〇長」クラスと言えるかもしれません。傷口の消毒を自らすることはないですからね。

そしてきちんと、ワイシャツにネクタイを締めているはずです。したがポロシャツでは締まりません。

しわくちゃの白衣は論外!失格です。

私は動きにくいのと、アイロンをかける妻に申し訳なくて、着ることはまずありません。

特に大学病院などでは、若手医師などにドレスコードの教育もなされているようです。

そういえば、最近の学会は若い先生は皆、ブラックのスーツを着用しています。就職活動がいつのまにやら黒服だらけになっているのと似ています。

我が大阪公大(市大)整形外科でも、2代前の教授から「学会活動は全員黒服」と教授命令がくだったそうです。

さすがに黒服は着ませんが、私も小さな勉強会であっても、演者に敬意を表してスーツにネクタイをつけます。靴もきちんとした革靴。

値踏みされますから、手入れの行き届いた靴は必須ですね。

同門会などの大きな行事では、ダークスーツに単色のネクタイです。

朝晩冷えてきましたが、もう少しやせ我慢して奮闘する私を温かく見守ってくださいね。