今朝の新聞各紙には、昨年の医療費が初めて40兆円を超えた、と報道されたかと思います。毎年増えていると、さも悪いことのように。高齢者が急速に増えているんだから当たり前じゃないか!逆にこの程度の増加で済んだと報道すべきでしょう。産経新聞は、「診療報酬を下げるべき」と例によって、ワンパターーンの報道。違うって。医療費の適切な配分が大事なんだよ。普段から私が主張するように、「死に際にムダ金使うな」(相変わらず表現に問題が?)ということだ。それに90歳超えた老人に、心臓の手術して国家の益になるかというような、費用対効果を考えませんかということだ。これを論ずると、人権を大事にする方々(プッ!)からクレームがでるからか、皆口を拭ってしらんぷり。一律に報酬カットするだけでは、無駄な医療は残ることになるし、報酬が下がるのだから、患者負担も減ってますます医療機関を受診することになる。そうなれば医療機関の薄利多売が激化。ただでさえ忙しい現場は阿鼻叫喚。しかも人件費を削る以外なくなるので、ますます良い人材の確保はできなくなります。当然、医療全体の技術水準、サービスの水準は低下するでしょうね。特に人材確保の困難な人口の少ない地域からますます医療は崩壊していくことになります。今宵、晩酌の酒も苦いものになりそうです。これは、お隣の薬局の先生にいただいた、徳島県三好市の「芳水 大吟醸」。すっきりとした飲み口で、水の豊かな徳島県らしい酒。魚の煮つけが合いました。今宵のような、気の悪い報道を見た日はいただきません(笑)。