この度の武漢肺炎禍により、幸か不幸かテレワーク(パソコンなどを使って自宅で仕事をする)が拡がりました。

医療の世界でも、テレビ受診が認められました。整形外科は患者さんに触ってなんぼですので難しいかなと思いますが、骨粗鬆症の治療は通院が困難な方もおられますので一定の拡がりを見せるかもしれません。

大勢で集まることが困難になり、学会や講演会の形式も変わりました。ほぼすべてWEB(パソコンを通して一堂に集まる)形式になりました。

これだと遠い開催地へ赴かなくとも、自分お好きな時間に視聴できるのです。もちろん良いことばかりではありません。演者への掘り下げた質問ができませんし、仲間に会って議論することもできません。なにより開催地の美味しいものが食べられません。

また会議もテレビ会議になりました。これは思ったより便利でした。夜の9時ころからリラックスした服装で臨めます。会場費もかかりません。残念なのは会議の後美味しものを食べにいけない・・もういいって。

終末のホテルは医師の勉強会がたくさん入っていましたから、WEBホテル業界は大変だろうと思います。

終末の勉強会が無くなりますと、製薬メーカーが医師に薬剤を説明したり宣伝する機会も減ります。いまだに感染を恐れてメーカーの学術担当員が出入り禁止の医療機関もあると聞きます。医師も薬剤を勉強する機会が減り困ります。

そこでメーカーが独自に薬剤の説明講演会を始めました。

ところがね、私たち関西の医師は観ることができません。みな19:00始まりなんです。関西の患者さんはご存じないでしょうけど、夜診があるのは関西と東海地方だけなんです。18時以降診療所が開いている地方はほかにありません。少し感謝してほしいなぁ。

ですので私たちはこの講演を聴けません。

私はこれが「蟻の一穴」となって、関西も夜診はなくなる方向に進むと思います。現に新規開業する診療所は17時までのところが増えています。

テレワークと働き方改革の影響で、日中に受診される勤労者も増えています。流れは止まらないでしょう。

あとはクラブ活動で、いつも終了ぎりぎりに来る子供達ですが、痛いのやったらクラブ休んでいらっしゃい。意識高い系になってね、それだけ。