昨日は医師会地区委員会の会議でした。

堺市医師会は会員数1000人くらいで仙台に次ぐ大所帯です。ですので地区割して連絡を良くしています。

このたび中学校校区をもとに再編することになり、何故か私が東区1の委員に選ばれました。校区にも疑問に思うところはありますが、今後も最良を目指すことになります。

昨日の会議では、大災害時にどのように診療所間で連携をとるか、基幹病院との連携をどうするかが話し合われました。

私たち医師会員は、大災害時(震災など)、わが身と自院が無事であれば、殺到するであろう患者さんの処置を自分のクリニックでできる限りする。その中で目のケガなら眼科へ、内科的検索が必要ならば内科へ受診してもらうわけです。日頃のお付き合いが大切です。物資が枯渇すれば避難所となる中学校へ出向き救護に当たることになっています。

救護所での医療材料はどう調達するかなどの問題もあり、初期は役所は役に立たないだろうから普段からどう備蓄するか。どの診療所も経営難ですから、備品の在庫はぎりぎりに抑えていますから難しいです。抗生物質一つでも当院なら10回分くらいしかありません。

また、基幹病院へ患者さんを送るにしても、皆が勝手をすれば病院はパニックですから、誰かが中継しなければならない。

問題は山積です。せめて切り傷くらいは2,3日ご自身で何とかできるよう、国民一人一人が準備するべきだと思います。

トリアージと言いまして、重症度に応じて優先すべき方から治療しますので、軽症者は診察を受けられない事態も予想されます。

もう一つ、非医師会員はどうするのかな。彼らはまったくこれらに関与していませんので、医師会としてもどうこう言えません。顔も人柄もまったく知らんし。立ち向かう人もいるでしょうし、自分の安全第一に行動する人もいるでしょう。弁護士は弁護士会に入らなければ活動できないのに、医師は医師会に入らなくても何ら不利益はありません。

それどころか検診や各種公務など雑用から解放されます。羨ましい?

毎月高い医師会費払って、手弁当で公の仕事に携わる自分に苦笑することがしばしばです。

「義を見てせざるは勇無きなり」。

土曜日の午後も医師会は熱いです。