今の日本、偽装だらけである。旭化成子会社による、杭打ち不正事件、皆が心の底で思っていたように、どうも会社ぐるみ(全社的というべきか)の様相を呈してきた。経営陣が知らんかったでは済まないでしょう。言い逃れられるよう、体制を整えているだけではないか。さらに有機肥料の偽装である。「有機農法」の表示でわざわざ高い野菜を買っている国民が馬鹿をみる。信じて農協から肥料を購入していた農民も悲劇だが、消費者はどこに訴えればいいのか。証拠もないしね。年中行事のように起こる偽装問題。私は、日本人の甘さが根底にあると思う。なぜこいつらを許す?思い起こせば2001年。「雪印」が外国産牛肉を国産と偽って売っていた。その前年には、使いまわしの牛乳のために集団食中毒を起こした。しかし今も「メグミルク」として生き残っている。プライベートブランドの牛乳もメグミルクが多い。我が家は、このような不祥事を起こした企業を絶対許さない。こればかりは隣国の「1000年たっても許さない。」と言った大統領と同じだ。未来永劫「メグミルク」製品は買わない。さらに2007年の「赤福」製造日偽装、商品使いまわし事件があった。この時も無期限集荷停止をくらった。しかし「赤福」は経営陣が同族のまま、再び何食わぬ顔で販売を再開している。再開当日、購入を希望する客が列をなしたという。バカである。それ以上の表現を使いたい。「三つ子の魂百まで」経営陣を放逐しない限り、企業体質は変わらない。もし伊勢土産に、私に「赤福」を持って来たら、私はそいつまで心の底から軽蔑する。「何も知らん奴」と。まだある。2007年北海道の名物?「白い恋人」の賞味期限偽装問題があった。あろうことかこの会社は100日で製造を再開している。しかも購入者が殺到し、品切れとなったとのこと。あきれてものも言えない。当然、我が家は見向きもしない。たとえいただいても私達は口にしない。考えれば、我が家は父がそうだった。子供のころ、森永ヒ素ミルク中毒事件があり、森永の企業姿勢に異を唱える父が、私たちに森永製品の購入を許さなかった。遠足で友達が食べている「チョコフレーク」がうらやましかった。なぜ許す?そんなに「赤福」や「白い恋人」が食べたいか?徹底的に許さず、企業として存続できない様を見せてやれば、少しは企業も反省するだろう。しょせん国民がなめられているのである。この点は中国を見習いたい。国民の命を危うくしたのであるから「死刑」でええやん。消滅したらこまる個人や企業なんてないで。「死刑」があかんのやったら、個人財産一族郎党没収、社会的地位から放逐。ボランティア強制。いかがでしょう。以前の日本はこんな甘くはなかった。たぶん、今は国民の多くが、何かしら甘い汁を吸いたいという劣情を有しているから、同根を感じるのではないかと邪推する。しかし、彼らはかわいいものである。もっと根深い問題はこれ。数日来の話題、「接骨院」の不正請求問題。今頃何言うとんねん。私は国民健康保険の接骨院の不正請求審査委員をしているが、あきれるような請求だらけである。気が狂いそうなくらい。でもこれを糾弾できない法律上の問題がある。毎回反吐が出そうになる。法律を変えない限り、また国民が「安くマッサージしてもらえる」という不正に加担する行為をやめない限り、「接骨院」の不正はなくならない。税金を搾取しているのだから、「赤福」より犯罪性は高い。その法律の改正を阻むのが国会議員である。それは与野党に多くいる。