私、頭にきてます、そしてがっくりと肩をおとしてむなしくなってます。
先日介護保険報酬が平均2%強減額されることが決まりました。
「2%?たいしたことないね」と思わないでくださいね。
厚労省のやり方はいつもそうですが、これはすべての事業をおしなべてということです。
予算にしめる割合が多い事業の減額幅を大きくすることで、予算を大きく削るわけです。
これは医療の深慮報酬を削減する際にもよく使うやり方です。
で。。。私どもが行っているデーサービスは22%の減額です!22%!
安売りスーパーじゃあるまいし。毎月約30万円の収入が吹っ飛ぶ勘定になります。
すぐ「経営努力を」といわれるのですが、残念ながら医療や介護は人件費や施設維持の固定経費がほとんどです。
人員も規定された配置が必要なので、減員するわけにもまいりません。
それに昨年から消費税があがり、その増税分も患者さんに転嫁できません。
無茶苦茶ですね。
これで介護職員の待遇を改善しろとはどういうこと?
このたびの改定では、在宅介護を推進している事業所に手厚くするとのことです。
すなわち、特別養護老人ホームに入らず、家で死んでくれということですね。
結局施設は金がかかる(税金が使われる)から困るということです。
現在年間120万人の方が亡くなっていますが、20年後には年間160万という多死社会がやってきます。
私が死ぬときには、病院で死ぬことも困難になるのです。
その布石を打ち出したということです。
でも在宅では24時間看ることは不可能です。即ち、家族の心身の負担が増えることとなります。
デイサービスは寝たきりや、認知症の進行の抑制に効果があるのです。
結局は介護費用を下げることになると考えます。
生き生きとした表情を取り戻される利用者さんの顔を拝見するにつけ、介護事業から撤退したい気持ちを抑えております。