4月から介護保険の報酬が改定されます。
右肩あがりだった介護報酬もとうとう抑制の波がおしよせました。
施設介護は下げ、在宅中心の介護は上がるようです。
当院で行っているリハビリ型デイサービスは-25%のカットです!
25%!だんなさんの給与がいきなり25%カットになることを想像してみてください。
当然4月から赤字です。企業努力のおよぶところではありません。中身を充実しようとすれば当然、よい人材を十分投入する必要があります。
レベルをさげるわけにはまいりませぬ。
当然職員の士気は下がります。
施設介護を下げ、在宅介護を上げるということは、すなわち安い値段で介護をさせることにほかなりません。
当然介護レベルはさがりますね。介護度の高い人が在宅に誘導されるでしょう。施設入所を希望しても、開設許可をださなければいいわけですから。
いよいよ介護に名を借りた、姥捨てが始まったとみるべきでしょう。
しかもいけしゃあしゃあと、企業努力をした施設には人件費を上げることができるよう不可点数をつけるという、厚労省おとくいの人参もぶら下げてます。
ゆく言いますね。国民向けエクスキューズです。ポーズですね。
本音を言えよ厚労省。「在宅で安く死んでくれ」と。
また別の面から考えましょう。
介護保険施設職員の給与が上がれば、全国の医療施設で働く看護師がだまっていないでしょう。
彼らは介護施設以上に過酷できつい労働を、極めて安い賃金のもと行っている。今でも介護優先の施策に対する不満は相当なものです。
そうなれば医師も黙っていないですよ。過労死基準を超える労働が当たり前ですから。それでこどもを私立大学(医学部じゃないよ)にもやれないような給料。
ほんと医師のモラルが崩壊すると危惧します。ただ医師は数が少ないので、要求が通ることは決してやってきません。(泣)。
いよいよ日本の医療は崩壊しますね。
わけのわからん、財団法人や変な団体が使っている天下り役人のために補助金を整理すればこんな金何とでもなると思うのですが。
国民もいい加減、目を覚ましてほしいものです。
あ、それと薬剤師試験が3年前から合格率が急速に下がりました。薬学部はますます難しくなっていることを考えれば、これは国が薬剤師はもういらんという意思を見せ始めたと考えるべきでしょう。
ええかげんなもんです。今さら医大を増やそうというのと根は同じですね。
役人のすることは、うんざり。
皆、ほんと医学部志望でいいんですか?