記事にしているのは、産経新聞だけかもしれないが。今日の夕刊に「接骨院で無資格施術」という記事が。いわゆる柔道整復師の資格を持たない、学生などが施術をしていたというものである。「何をいまさら」。マスコミも知ってたことやろ。以前朝日放送の「ムーブ」で追及したやん。おかげでディレクターは左遷されたらしいけど。これはね、法律上は違法じゃないと思いますよ。あまり突っ込むと私の命も危ういので、控えめに(どこが?)書きますが、無法地帯ですから。まず接骨院は法律上、「打撲と捻挫」しか診てはいけない。わが診療所周辺にも20軒以上の、接骨院があるが、皆さんそんなに「打撲・捻挫」するんすか(嘲)??どこの店もつぶれんと、雨後の筍もびっくりである。裏があるに決まってるやろ。よく「接骨院で揉んだけどようならん」って来はるんですけど、「揉んで治す」って何なん?火星に人を運ぶ時代に。しかも原因もわからんのに、ようそんなことすんねぇ。しかもこういう患者さんに限って、本当のリハビリを希望もせず、1回こっきりの来院である。治るわけないやん。それで「あの医者通ったけどようならん」と言われる身にもなってくれ。話を元に戻す。まぁそれでも接骨院へ行きたい人は、せめて自分の身体を触れるものが免許持ちかどうか確かめてほしいのである。本物なら院内に免許証をかざしてあるだろう。私は「国民健康保険」の接骨院の不正請求の審査もさせられているが、それはそれはひどいものである。口外を許されないのだが、脳の血管がそのうち切れると思うこと毎回である。いろいろと抵抗を試みるも、事務の段階で握りつぶされているらしいのは、公然の秘密である。誰も命は惜しいのである。記事には警察が情報収集に乗り出した。とあるが、「捜査」でないところがみそ。進展はないと断言しておこう。柔道整復と警察の深い関係は、医療関係者なら皆周知。警察出身の政治家との関係も常識である。医師会は一応自民党支持だが、彼らは票と金で、与野党に親派の政治家を飼う。また医師会は国民の命を守る観点から、何度も国との交渉を続けているが、もっとも頑迷なのが厚労省の役人と聞く。彼らは彼らで、自身の将来をこんなくだらんことで足をすくわれたくないのである。肩こりや腰痛で「揉む」のに国民の税金を数千億円も使うのは、日本人だけである。役人、政治家に何の望みも託せない以上、国民が賢くなる以外に解決策はないのである。日本は大陸の変な国々と異なり、法治国家だから、法律を変える以外方法はないのである。また「揉んで治るわけないよね」と当たり前の事実に気付くだけなのである。こっそり接骨院へ通いつつ、レントゲン撮影してもらいたくて当院へ来る奴。他へ行ってくれ。私は無駄な時間を使いたくない。