先週の日曜日、一人で京都をうろついてまいりました。

あてはなかったのですが、京福電鉄が四条大宮の都会の真ん中から嵐山へ路線があることを知って、乗ってみたくなり、嵐山へ。

どんな電車かと期待して待つと、1両編成のいわゆるチンチン電車。堺の人間にはおなじみです。子供よろしく、最前列に立つ。63歳のすること?次々変わる景色を満喫。また駅名がいいですね。歴史を感じます。嵐電嵐山到着。

とたんにすごい喧噪です。テレビなどで外国人観光客(インバウンド)が多いとは聞いていましたが、これほどとは。耳にするのは中国語、朝鮮語、他いろいろな言葉が。日本語はほぼ聞こえません(日本人は大声で話しませんね)。渡月橋には見向きもせず東へ、天龍寺を過ぎればやや空いてきます。

お目当ての「清凉寺」へ。ご本尊はお釈迦様。現在は浄土宗のお寺です。庭も美しい。紅葉の季節がいいのでしょうけど、その時期の京都は来たくない。しばし本堂で本尊と対話。空の気持ちにはなかなかなりませんね。

続いて、「二尊院」。建立1200年の天台宗のお寺です。我が家は天台宗ですので、よけい有難さが増す感じがします。

嵯峨野はいわゆる雅な都とは趣が異なります。平安の世ならば異郷の地だったでしょう。二尊院も小高い丘を後ろにいただきます。総門を入るとけっこうな階段です。勅使門に至る馬場はやはり秋がいいのでしょうね。ただ、私は葉がすっかり落ちた木々も大好きです。

続いて「常寂光寺」へ。ここも紅葉が有名ですね。日蓮宗のお寺です。ここも更に階段が多い。本尊は拝めずでした。

浄土宗、天台宗、日蓮宗と何のわだかまりもなくお寺を巡れる仏教は心が広いですね。私は教義や教えを無理強いしない仏教が大好きです。お釈迦様に「自分でよく考えてごらん」と言われているようで。

嵐電完乗をするため、嵐山駅から北野白梅町へ。これも1両のしかもほぼ単線です!

北野白梅町と言えば北野天満宮です。受験生のころから何度訪れたことでしょう。愚息が受験でもあり、そろそろ梅も咲いたかなと訪ねました。

私は、神道は宗教でないと思います。日々の感謝をする場と考えます。

武田邦彦先生が仰っていましたが、神道には教え(教義)がないのです。そこにいるだけ。神社とすれば税金を免れるので宗教としているほうがいいのかもしれませんが、菅原道真をお参りして宗教と言われても。靖国神社も同じです。軍神への感謝を捧げる場だと考えます。

梅はまだ見ごろじゃなかったけど、心洗われましたよ。お土産に長五郎餅も購入。

京都市バスは混んでるので、御所のある今出川まで歩きました。

気づいたのがパン屋さんの多さ。買いたくなるいい感じの街のパン屋さんがたくさんありました。次はパン屋巡りかな。

中百舌鳥から京都駅まで1時間と少しです。

泊りがけがいいのですけど。