今日は、難波の松竹座で「七月大歌舞伎」鑑賞としゃれこんできました。毎年7月の恒例で、仁左衛門さんの道頓堀での船乗り込みが報道されますね。私は歌舞伎初級者です。そもそも世襲の歌舞伎が大嫌いでした。北朝鮮じゃぁあるまいに。ところが数年前、医師会の厚生行事で鑑賞して以来、少しはまったのです。年のせいですかね。様式美というか、伝承文化というか。NHKで放送される小難しい出し物ばかりじゃないとわかったわけです。午前の部は出し物3本。まず「鈴ヶ森」。幡随院長兵衛が登場し、「雉も鳴かずば撃たれまいに」など、歌舞伎の持つコミカルな面を見せながらの様式美が心地よかった。2本めは「雷船頭」。女船頭と落っこちてきた雷様がお酒を奪い合いながら踊るという、これもおもしろい舞踊ものです。歌舞伎には「棒しばり」などの酔っ払いもの!があり、これもクスクスと楽しみました。ここで昼休憩。私は、この幕間弁当を楽しみに来ているようなもの。今日も高島屋でお弁当を購入し、お酒は交野市の「かたの桜 純米吟醸 冷酒」をキリリと冷やし、水筒に持参したのでした。いやあ満足。3本目は、「ぢいさんばあさん」過ちのため、夫婦が37年間生き別れになり、再開するという人情ものです。これを天下の二枚目片岡仁左衛門が演じます。鉄砲肌の二枚目もいまだいけてますが、3枚目の仁左衛門がよかった。70歳過ぎてあの眼力。オーラとは何かをみせつけられました。秋に大阪城で行われる、「平成中村座」行きたいなぁ。