6日土曜日の夕方から、ラグビードクターズフォーラムに出席しました。これは年1回、ラグビーに関わっている医師が全国から集まって、テーマを決めて議論する場です。今年は阿倍野で開かれました。たった半日の会議に全国から120名の医師が参加しました。ジャパンのワールドカップでの活躍があり、皆さん2019年日本開催に向けて、真剣です。今回はそれに向けてどう各国の代表を医療サポートするかがテーマでした。まずジャパンに帯同した順天堂大学の松沢先生の講演。エディージョーンズがどれほど真剣に取り組んでいたかを知りました。常人ではできないことですね。スタッフも毎日ずっと怒鳴られっぱなしだったようです。それこそ戦争の指揮官状態だったのでしょう。私が驚いたのが、故障した選手の復帰までの時間の短さでした。高い医療水準と選手の理解力、鍛えた肉体のなせる業だったと感じます。スタッフまで含めてまさに「狂を発する」一団だからこそ、偉業を成し遂げたのだと感じます。同時に情報収集の重要性も知りました。事をなすには、そこまで追い込まないとだめだということですね。それと世界が小さくなり、システムが改革されるにつれ、英語の重要性がますます増しているということです。これは選手にも言えることで、英語力は能力の一部として必須となりそうです。8時からは懇親会がありました。ここに関西ラグビー協会会長をしてられる、「世界のサカタ」の名を轟かせた名ウイング坂田好弘さんが来られました。現在73歳ですが、肩背中の筋肉はすさまじく、握手したその手も背の高い私の方が小さく薄かったです。声も大きく、少年のようなきらきらした眼。世界に伍するにはどうあるべきかを肌で感じました。ラグビーの安全性の確立に向けて、今後もこの会は続いていきます。そしてそれと並行して2019ラグビーワールドカップの成功に向けて、医師の果たすべき役割を強く感じた次第です。