昨晩は、どの報道番組も、ラグビー日本代表の映像にあふれました。ラグビーファンで、少し関わっている私としては、ラグビーに興味を持ってもらえるのはありがたいことです。今の若い子は、「日本選手権決勝に晴れ着の彼女を連れて行くのが夢だった」なんて、ポケッとしますからね。しかし、ワールドカップで優勝したかのような、歓迎ぶりは、たぶん選手の皆さんは苦いものを感じていたと思います。彼らは決勝トーナメントに進むために努力してきた。南アを倒したのは、ほんと素晴らしい。しかし予選敗退したのです。「でもよくがんばった」と言われてうれしい選手はたぶんいないでしょう。そのへん、最近の踊るマスコミはわからないのでしょう。程度が低い。いやわかっていても、はしゃいで一般うけしたいのだと思います。はしゃぐほどに本質は遠ざかる。HCはじめリーチマイケルのさえない表情を皆さん感じましたか?そのバカマスコミの礼賛一色の報道姿勢に、エディージョーンズHCは大切な一石を投じてくれました。日ごろ、「学校のクラブ活動(中学から大学まで)が日本のスポーツをダメにする」と叫び続けている私は、快哉を叫びたかった。 「良い選手がたくさんいても、文化がプレーするということに直結していない。高校から大学、トップリーグまでそう。規律を守らせ、従順にするためだけに指導されている」 「 足の速いウインガーが大学にいて、1週間に6日も、中距離ランナーのような練習をさせられている。そうなれば速さは失われる。ボルトはマラソン選手のような練習はしない。」いかがです。これほど痛烈な日本文化への批判はないと感じます。ありがたい。 マスコミ主催のトーナメント形式の大会に勝つための練習。体力勝負の技術もインテリジェンスのかけらもない試合内容。ただひたすら長時間やって汗を流せばよしとする、知的レベルを疑われる練習。専門家でないものが指導するクラブ活動。故障者がでてもわが責任と思わない。たとえば野球。みんなそろって、グランドを走っていますが、野球のどこにチンタラ走る場面がありますか。全力ダッシュのほうが効果あるに決まってる。なぜ日本人は考えないのでしょう。一流選手の名前も姿も知らないで、何を学ぶのか?また私の嫌いなのが「伝統」です。バカじゃない?時代につれスポーツは変わります。変わらなければなりません。過去に拘泥するバカさ加減をそろそろ感じないと。鈴木大地さんが、スポーツ庁長官になりました。まわりはスポーツと体育の区別すらできない、官僚やスポーツゴロばかりでしょう。改革は難しいと思いますが、早く、日本の子供たちが真のスポーツを楽しみ、世界に羽ばたく日を迎えてほしいと思います。とにかく、スポーツ団体のそれでしか飯の食えない、上層部を各団体から追い出すことから始めてください。バスケットボールのように。実は変化を嫌う日本人。その心が今後の発展を阻害すると思います。