秋が本格化してきたが、武漢肺炎は相変わらずくすぶっている。

欧州ではウイルス陽性者の増加が止まらない。

フランスでは再度、移動の自由を制限できる「公衆衛生上の非常事態宣言」が発せられた。

パリでは夜間外出令がでた。21時以後は外出禁止なのだそうである。これは日本だと午後7時以後外出禁止のイメージである。

欧州人は夜が遅い。パリにいた頃、時々レストランで食事したが、20時以前は受け付けてくれない。日本人にはつらい。20時に予約していくと、大概口開けの客だった。賑わうのは帰るころ。サッカーやラグビーの試合も20時始まりである。コンサートやオペラもそう。これらが10時過ぎに終わって、それからまた皆カフェやレストランで食事するのである。スペインやイタリアだともっと遅くなる。

皆つらいだろうなぁ。でもあのカフェの密な空間で、口角泡を飛ばして議論するから、さもありなんとも思う。おしゃべりの嫌いなフランス人なんていないし(確信)。しゃべってなんぼの世界だから。

シャンゼリゼのマロニエの木が黄色く色づき落葉していく、晩秋のパリが私は一番好きだ。引退したら妻と訪ねようと約束しているのだが、きっと街の風景がかわってしまっているのだろうな。

憎きは武漢肺炎である。

 

それはそうと、「GO TO トラベル」。ちょっと待て。

何が起ころうと年金が安定している高齢者が、コロナ発症の危険性が高いのに、GO TOを享受しているのはおかしくないか?その資金も、失業の恐怖と闘いつつ休暇も取れずに働く私たちの税金だ。

10万円といい、若い世代に禍根を残す。