直前になって、オリンピックがドーピングに揺れている。ロシアはいまだにやってんのかと思われた方も多かろう。共産党独裁でなくなっても、体質は変わらないということでしょう。冷戦下では、東欧の国々が、国威発揚のため運動選手を国家管理しているのは常識だった。整形外科の分野でも、ドーピングだけでなく人体実験ともいうべきことを多く行ってきた。何故か正直であることが尊ばれるアメリカでも。ドーピングは行われた。金のためだろう。すり抜けたけど、ジョイナーがクスリをやってないと信じてる人はどれだけいるでしょうか。経済力のある国で、ドーピングから遠いのは日本くらいではないか。ドイツだって東の流れをくむ人々がいるはずである。欧州はバレなければ何をしてもよいという倫理観がある。批判を承知で言うのだが、オリンピックもドーピング自由化すればどうか?あらゆる競技は勝つために記録向上のために、着衣が進化し、フィールドが進化している。科学の進歩の賜物である。医学も進歩するのだから、これだけは許さないでは、そこに携わる人々の中に我慢できない者がでてきて当然でしょう。聞いた話では、ボディビルの世界には「ドーピング・フリー」と「フリー・ドーピング」の2種類があるという。前者は全くクスリなし。後者はクスリ使いまくり。オリンピックも2種類にすれば?ステロイドをはじめとする薬物を使いまくり、果ては遺伝子操作までして作り上げた人造人間ともいうべき作品の競争を観てみたい。競技にふさわしい筋肉を持った肉体が、100mを8秒台で走ったり、400kgのバーベルを上げたりするのを観てみたい気もするのだが。死者も続出するだろうけど。WADAがいくらがんばっても、見つからなければズルはOKという倫理観があり、また一生が約束される限り、ドーピングはなくならない。現代スポーツはロス五輪以後、一線を超えたのだと考える。だから日本選手はより一層美しい。