タイのプミポン国王が逝去された。現在のところ、すべてのマスコミが「死去」と報道しているのだが、何かわけがあるのだろうか。「逝去」だと思うのだが。どなたか国語に詳しい方、教えてほしい。タイ王室と皇室の関係は600年以上にもおよぶとのことである。歴史に疎い私はただただ畏敬するのみである。皇室は神武以来皇統が絶えることなく連綿と続く、世界に誇るべき日本の誇りである。日本人にとりこれ以上の誉はないと考える。タイ王室も同様である。欧州のような土着貴族が領地争いをして生き残った結果王室として君臨しているのではないのである。国家の礎として中心におられるのである。であるから、皇室の悲しみはいかばかりかと思う。同時に今後のタイの行く末を不安に思うのである。プミポン国王は在位70年で、国民のほとんどが国王の臣民として生きてきたのである。次期国王と目される皇太子が、どうも評判がよくないらしい。こんな時、でてくるのがあの国である。すでに隣国のカンボジアは掌中に落ちた。ベトナムは何とか抵抗しているが。ミャンマーだってわからない。私はスーチーさんが、何をしでかすかわからない人だと見ている。タイでは、多くの国民が王室を敬愛しているようであるが、同時に政治に関与する王室を忌避する気分もあるだろう。ましてや今は軍政のタイである。タクシンを始めとする「いわゆる民主化勢力」がこれを機にいろいろと攻勢をかけてくるのは見え見えだ。日本のマスコミは「タクシン派」を持ち上げるが、彼らにあの国から資金が流れているのは常識である。王政から一気に共和制へ革命を起こそうとするのではないかと、睨む。現にネパール王室は絶えた。ブータンもあぶない。これを軍が鎮圧すれば、欧米メディアなどが(当然日本のそれも)非難するのは目に見えている。あの国の思うつぼである。先の大戦以前から、独立していた両国が手を携えて、この危機を乗り切る時である。王室を守る事。これこそが東南アジア、極東アジアの安定に寄与するのだと考える。ぜひ日本政府は、タイ政府に最大限の関心と援助を寄せてほしい。行けば心が元気になるタイ、大好きなタイの人々の微笑みが絶えないよう私も最大限の協力を惜しまない(結局行きたいだけかい)(笑)。