また、夜行バスの惨事が繰り返された。朝刊には、業界の過当競争による苦しい内情などが書かれているが、結局は程度の低い輩が大きな顔で経営に参画できる世界なのだということだろう。なんだかんだと言っても、行政と癒着とはいわないが阿吽の呼吸の存在するのだと感じる。私も研修医のころ、東京での学会は宿泊費を浮かすため、「ドリーム号」をよく利用した。生ごみの匂いのする新宿東口の早朝は、うら寂しい街だった。命に代えられないと正職員に採用されてからは新幹線に替えた。事故原因は捜査を待つとして、亡くなった方はシートベルトしていたのかどうかが非常に気になる。高速道路での着用が義務化されているのは知っているが、一般道ではどうなのだろう。たとえ義務でなくても、シートベルト着用が、事故時の死亡率を下げるのは統計的に確かめられているのだから、言われなくても装着すべきでしょう。このあたりもできるだけ調べてほしい。現在の日本は、文句の多い奴の意見が通りやすい愚かな国になっている。シートベルトもそうだ。なぜ一般道は後席のシートベルト非着用が違反じゃないのか?(一応義務だが)。またなぜ妊婦は免除なのか?母体が死んだら終わりやろ。このいい加減さが私の日本の好きになれないところだ。ちなみに我が家は、全員が装着完了するまで発車しません。前途ある若者ばかりが亡くなった事件だけに、余計につらいのである。心からご冥福をいのるものである。責められるべきは行政と考える。悪党を生きられないようにするのが一番大事と考えるから。