甥っ子が防衛医科大学校に合格しました。
傍から見ればもったいないと思いますが、国立大学は受験しないのだそうです。
理由は知らないけど、第一志望校だったから当然かも。
私は、身内だからという理由でなく、心から彼に称賛の拍手を贈るものであります。
彼は父親の勤務の関係で、いわゆる帰国子女でした。
物心ついたころには米国でした。日本語もおぼつかないころから、英語も必要となり、相当な苦労をしたようです。
「子供はすぐ言葉を覚える」とよく言いますが、これはとんでもないウソであることは、多くの経験者から聞かされます。
アメリカのおおらかな個人主義を身に着けて帰国。
伯父の私から見ても、変な日本語をしゃべっていました。加えて異なる文化を持つことで、壮絶ないじめを受けたようです。
ニコニコとして語りませんが。
家庭も経済的に豊かな家ではありませんでした。
「家貧しくして孝子顕る」とは言いますが、両親の努力が素晴らしかった。すべてを子供の成長に捧げるような生き方でした。
「孟母三遷の教え」と言いますが、子供の教育のために時間も金も惜しまなかった。
口だけ努力の普通の方々とは、覚悟がちがった。
身びいきでなく、彼は素晴らしい青年に育った。
高校3年の夏まで卓球部で活躍し、秋の文化祭の実行委員も務め、また個人では「日本の城の研究」をして英国で発表などなど。
結局時間の使い方が上手なのだと思います。
志願して防衛医大へ行くのですから、一生を日本のために捧げてほしいと思います。
「noblesse oblige」私が入江塾や高校で肌で教えられた感覚を、彼も身にまとい、尽くすことでしょう。
彼の立派になった姿をこの目にすることは叶わないでしょうが、ミスター防衛省と尊敬される人物になってくれることを願います。