消費増税に伴って、還元セールが喧しい。すべて現金を使わないキャッシュレス決済である。以前からコンビニや書店などでスマホをかざしたり、何かのカードを端末にタッチしているのを横目で見ていたが、あの類なんだろう。そういえば「何とかペイ」のコマーシャルが多く流れている。いかにもお得ですよ、と叫んでる。ワイドショーでも増税前後、このキャッシュレス決済を取り上げることが増えたように思う。天邪鬼の私は「ちょっと待て」と言いたくなる。マスコミをあげて一つの流れを作ろうとする動きは、何か裏があると思わなければならんでしょう。ひとつには、国の思惑。どうも国も経済界も国民の消費動向を把握するために「ビッグデータ」が欲しいそうなんである。もうひとつには、IT産業界の儲けに直結する話なんだろう。キャッシュレス決済をすれば、私がいつどこで何を消費したかがすべて把握される。「こいつは衣料品は常にバーゲンやんけ」とか「閉店前の30%引きの寿司を買ってる」とかデータが蓄積されて、当然それを活用(利用)されるわけである。あれほど国が何かやろうとするたびに「プライバシー」を声高に叫ぶくせに、パンツの中をのぞかれるような仕組みを少しお得なら嬉々として受け入れるのか。私はいややな。「中国なんかキャッシュレスすごいですよ」としたり顔のコメンテーターがいるが、彼の国はそれで国民を監視するのが目的だし、あまりに偽札が多いので現金の信用がないからでしょ。隠すなよ。すぐ中韓礼賛である。バカ。それと経験上、ニコニコ現金払いが一番早い気がする。書店などで、本にカバーをかけ、書店のポイントカード、他のポイントカード、クレジットカードの3枚を処理すると、異常に時間がかかる。いつも時間に追われている(自分のせいだけど)私は、書籍購入をあきらめたことが3度どころではない。先日の環境少女といい、今回のポイント還元といい、マスコミの操作に流されてはいけない。
2019-10-05