整形外科の医師は他科よりはスポーツ好きが多いと思います。自身で運動を楽しむ人も多い。日本整形外科総会の時には、大学対抗野球大会やサッカー大会も開催されます。

学会後帰阪する日、私は日本ハムファイターズの新本拠地エスコンフィールドを訪ねました。借りていた札幌ドームによる利益搾取に怒った球団が、新しく球場を建設したのです。残念ながら、JRの新駅は間に合いませんでしたが、北広島駅からずっと専用遊歩道が続き20分足らずでした。

感激しました。

まず球場が立派なのは当たり前ですが、周辺の環境配慮がいい。池が配置され、そこにも遊歩道が。何棟かのコテージもあります。レストランや小売店も点在しています。

一番びっくりしたのが、試合のない日も球場は開いていて、球場内の店も営業中。また試合を観戦できるスパも営業中。部屋から試合を観られるホテルもあります!

また何軒もの食べ物屋。球場にありがちなチンケなものでなく、わざわざそのためだけに行く価値のある店がずらりです。

スタンドのシートも外野部分は無料で入れます。甲子園や京セラドームなどとちがい、クッションの効いた柔らかいもの。また傾斜が緩やかで間隔が広く、グラウンドがよく見えます。

家族連れがテイクアウトでそこでのんびり飲食しています。

巨大なオーロラビジョンには、凝った演出のチームを鼓舞する映像が流れています。屋根は開閉でき、加えて自然の芝です。観てるだけでうっとりです。

また敷地に困ることはないはずなのに、グラウンドもスタンドも左右非対称なのです。ここに微妙な試合の綾が生まれるのでしょうね。わざわざ北海道まで野球を観に行くことは難しいですが、ルールをわからなくても、観戦する価値はあると思いました。

東京が本拠地であったチームを、買収と同時に札幌の地へ移転し、毎年のドラフトはその年一番の選手を果敢に指名する。大谷やダルビッシュ、がそうですね。しかもとうとう自前のスタジアムを作った日本ハム。

ご存じですか?大阪が本社の会社なんです。サッカーのセレッソ大阪も所有していますね。こんな勇気のある会社を私は応援していきたいと思います。

大した経営努力もせんと、設立が古く、たまに優勝して、太鼓持ちのマスコミにチヤホヤされているどこぞの球団とは大違いですね。

あとは日ハムの成績が上がることを祈りましょう。