私が子供のころ、たらこは庶民の普通のおかずでした。
中学時代の弁当にもよくはいっていたものです。
鮭のほうが高くて、なかなか口に入らなかったように記憶しています。
いつからか、食卓にあまり上らなくなりましたね。
「たらこ食べたいよう」と言っても、「市場にもでてないし、たまに見ても高い!」と却下。
鱈の漁獲量が減っているのでしょうか。なぜ高くなったのでしょうね。
いつのまにか。明太子が大きな顔をするようになりました。でも明太子じゃだめなんです。
表面を軽く炙って香ばしくし、中はレアでほんのり暖かい「たらこ」をがぶりとやって、炊き立てのご飯を口いっぱいにほうばる。
私の「たらこ」で幸せになる食べ方です。
昨晩は、ほんと久しぶりにご対面させてもらいました。JALカードのマイルがたまったので、交換したのです。
なかなか見たことのない立派な「たらこ」で、皮は薄く卵が一粒ずつきわだってしかもねっとり。めったに食べられい炊き立てご飯も大盛りでいただきました。
東灘の「福寿」純米吟醸が、さらに豊かな味を引きだしてくれます。
この美味しさなら、黒門までわざわざ買いに行く価値はあるなぁ、と満ち足りたのでした。
唯一の誤算は、子供たちが皆、「うまいうまい」とたくさん食べたこと。私の2回目はなくなりました(泣)。