3月3日、桃の節句です。我が家では、毎年お雛様を飾っています。といいましても、我が家のは実は妹のものです。母方の祖父が妹が生まれたときに買ってくれたものです。ですから今年で50年目ということになります。半世紀です。いやはやすごいなぁ。妹が生まれたときは、というよりそのあとも狭い団地やマンション住まいでしたので、正直お雛様は迷惑でした。家族が眠る場所が削られるんだもの。今だと団地サイズだとか、3段飾りや、お内裏様だけなんていうのもありますね。たぶん祖父は張り切ったんだと思います。その当時でも5段飾りはありましたからね。たぶんけっこう上等な品ではないでしょうか。我が家のお雛様、眼にはきちんとガラスが入っているのです。ですから今も目元がパッチリ。最初と比べればたぶんお召し物の色はくすんでいるのでしょうけど、今も十分美しさを保っています。緋毛氈も当時のままだそうです。昔の品は質がよかったのですね。一時期、一部だけ飾った時期はありましたけど、ほぼ毎年飾っています。肝心の娘たちは、あまり興味がないようで残念ではあります。飾るのはもっぱら母と息子!の仕事です。母と私はその雛飾りに、過ごしてきた人生を重ねられますからね。仏壇の横にあるのを眺めて、何となくご先祖様に守られているのを感じます。主人公だった妹は?どうしているのでしょう?旦那とガタイのでかい息子二人ですからね。ひな祭りを楽しむどころではないのでしょう。さて100年目は誰に飾ってもらうのでしょう。当然夜は、バラずしとお吸い物。少し上等なお酒をいただきましょう。白酒は苦手です。