雑誌などでよく特集されるものに、「あなたの最期の食事は何がいいですか」があります。
皆さんはなんでしょう。
私は、妻には悪いけど、「実母のこしらえた玉子焼き」ということになります。
まぁ実際そうなったら、親より先に死ぬということで、親不孝なわけですが。
私は、幼稚園から大学を卒業するまで、ずっと弁当もちでした。
高校時代早弁したり、大学時代は麻雀屋で開けるという破廉恥な行いもしたわけですが、とにかく弁当でした。
両親は共働きでしたから、6時過ぎに家を出ていた高校時代など、何時に寝て何時に起きていたのかなと、今になって頭がさがります。
その時はそんなこと考えもしませんでした。
その中で玉子焼きはほぼ毎日弁当箱の一角を占めていました。毎日食べていると、母の精神分析?ができるほどになります。
いらいらしてる、ゆったりと朗らかな気分、寝坊してあわててる・・・
大学になると、弁当組は減りましたが、彼らは一様に心穏やかな人が多かったように思います。
最近は、包丁がない家庭どころか、家の設計でキッチンを省く人も現れたとか。
想い出とは、授業参観までビデオに撮ることではないでしょう。
会話せずとも、記念を残さずとも、身体に沁みた記憶があります。
忙しいから給食にしろ、なんて言わないで、ちょっとがんばってみませんか。
かく言う私、料理はまったくできません。偉そうに言う資格はありません。けど・・・・