私は、将棋をほぼ知りません。駒の動かし方くらい。

息子は好きみたいで、小学校時代は将棋教室に通っていました。私たちも大会に出る彼について、関西将棋会館などあちこちに出向きました。おかげで里見香奈さんや糸谷哲郎さんなども間近で見ましたし、息子は里見さんとお手合わせもしていただきました。彼は今でもネットで将棋を楽しんでいます。

ただ、囲碁・将棋の対戦は相手を思いやる謙虚な態度が、剣道と並んで日本人がはぐくんできた精神を継承しているので大好きです。

今、藤井聡太竜王の登場で盛り上がる棋界ですが、従来の将棋ファンだけでなく、「観る将」という対局を観るのが好きなファンの存在も有名です。他には「食べ将」という、タイトル戦で棋士が昼食に注文したものやおやつを味わうことを楽しんでいる方もおられるよう。

そういう意味では、私は「読む将」でしょうか。

昔から新聞や雑誌に掲載される「観戦記」が好きなんです。駒音や姿勢を変える際の衣擦れの音まで聞こえてきそうな、静謐とした対局場の雰囲気、盤を挟んだ二人の騎士の気高い精神を感じ、朝刊の囲碁将棋欄を楽しみにしています。

それとは別に、将棋を題材にした小説も楽しい。ミステリーなら斎藤栄さんということになりますでしょうか。他にもたくさんの小説が上梓されています。

最近、棋界を題材にした「将棋青春小説」といえるものを読了しました。

「綾崎隼」著「盤上に君はもういない」「ぼくらに嘘がひとつだけ」

けっこう楽しく読めました。

最近は老眼の進行がひどくて、読書するとひどく眼が疲れます。1日で読了などはもう無理です。老いは眼から来ると実感してます。

待合室に置きます。ご興味のある方は私まで。