郵便料金が30年据え置きだったので、料金が約30%アップしたのは周知のことであろう。
医療費も同じくこの30年ほぼ上がらないどころか、数字のマジックで事実上マイナスに置かれてきた。
昨今病院経営が軒並み赤字ということで、高市内閣は来年の診療報酬をアップする。
それが2%だとよ。舐めてるんか。
物価上昇は3%を超えるのである。実質値下げである。この5年で最低賃金がどれだけ上がったことか。
それをマスコミは「大幅アップ」と報じた。どこまで国民を誤った方向に導こうとしているのか。しかもこれでは病院の助けにならないので、診療所の報酬を削って病院に回すらしい。
今年も診療所の倒産は過去最高であった。開業医は必至で自分の給料を下げるなどして運営しているのだけれど。
人口が減り、高齢化率の高い地方から、診療所は減っていくだろう。加えて、家賃、人件費の高い都市部でもやっていけない診療所が出てくるだろう。高齢の開業医はこれを機に年金生活に入る方もでるでしょう。
私が恐れるのは、医師会が支えている、検診や学校医などの地域医療をする余裕がなくなり、それを担うことができなることである。役所の公務なんかやってられない。
ボランティアでやってる休日診療も赤字が基本になっているので、なかなか民間が参入するとも思えない。働き方改革で勤務医もでられないし。遠くの医療機関を探す必要がでるだろう。
厚労省は、医療機関の削減を宣言しているから、経済的に医師を干し上げて目標に邁進するだろう。
それをどこで国民が気づき理解するかな。
ひと言いう。開業医が何とか黒字なのは、院長が身を削り長時間労働に耐え、何役もこなすからである。
