日本の医療は死に瀕しています。
たぶん皆さん実感はないと思いますが。
この2か月の間に、私が見つけたネットニュースだけでも(新聞、テレビしか見ない人は絶対わかりません)、
市立敦賀病院 15ベッド休床 24年度は約10億2800万円の赤字
広島県公立みつぎ総合病院 病床大幅削減 付属の介護施設民間移譲
済生会グループ 単年で216億円赤字
四万十市は市民病院 病床1割以上削減
広島県 新病院 病床数1000から860ね削減 建築費高騰の為が理由とのこと
秋田県 市立横手病院で急性期34床を削減、湯沢市雄勝中央病院で急性期20床を削減
岡山県玉野市民病院(199床)と玉野三井病院(110床)再編統合し計309床から190床へ削減
たった2か月ですよ。
南紀の基幹病院である白浜はまゆう病院では、給与削減をめぐり医師が退職というニュースも今年ありました。
他にも公的病院が消滅し、診療所に転換した例も増えてきています。
今は地方ですがこの波は都会にももうすぐ及ぶでしょう。
ほぼすべての公立病院が赤字ですが、税金が投入されているので、表向きは落ち着いて見えるのです。
なぜこんなことになったのか。
ひとつ言われるのが、コロナの時に公的病院はコロナ対策に重点化し、一般医療を縮小したために、コロナ後になって患者さんが戻ってこないということ。
物価高騰のため、支出が俄然増えていること。
賃金もあがっていること。公的病院の中には人件費率が8割を超えるという、民間では考えられない状態となっている病院もあるようです。
しかし診療報酬は上がりません。介護現場も同じようなもの。
給与を上げる余地がないので、求職しても他業種に他人が流れ誰も応募がないのです。
それならば、ベッド数を減らす以外、存続の道はありません。
厚労省によると、まだ13万床、ベッド数が過剰なのだそうです。うそつけ。
速やかに入院して治療できる状況ではなくなってきているぞ。
あと2,3年で大阪でも、縮小や病院機能停止をするところが出てくるでしょう。
皆さん騙されないでくださいね。大阪府民の大好きな「維新」は社会保障費の削減で手取りを増やすようなことを言ってますが、彼らの主張は医療費削減です。これ以上医療機関に犠牲を強いるような政策が国民にとり不幸であることは自明でしょう。
医療危機の話の続きはまた後日。