タクシーで「景気どうですか」と聞いても必ず「あきまへん」という返事が来ます。「ほんまか?」と私はいつも思います。失業率が世界最低水準まで下がりました。どこの企業も人不足でしょう。そうなれば企業は人材を確保するのに給与を上げざるを得ません。世の中の構造が変わったので、夜の街が潤わないのだろうと考えます。皆さん民主党政権の時の惨状を忘れてないでしょう。自殺者も減りました。つまるところ、国政とは自国の経済を繫栄させることにあるのかと思います。安倍内閣が長期にわたり、高支持率を維持しているのも、バブル期を超えたといわれる良好な雇用状態を獲得しているからでしょう。安心して働ければ人間落ち着きますもんね。何も改憲や国防で正論を述べているからではないと思います。民進党が支持されないのも政権を握っていた時のデフレを国民が忘れていないからでしょう。中国の回し者かと言いたくなるような、日銀総裁が円尾の発行を渋り続けて、ますますデフレを加速させていました。そこで本年8冊目の紹介です。 経済で読み解く織田信長  上念 司著  KKベストセラーズ室町末期、足利幕府と延暦寺を始めとする寺社勢力は血みどろの暗闘を繰り広げました。織田信長による比叡山の焼き討ちなど、私は宗教弾圧と単純に信じていました。どうも内実は違うようです。私が歴史音痴なだけなんですが。「明」から輸入した貨幣で経済を営んでいた室町幕府が、その貨幣の輸入が止まったために、デフレになり(黒田バズーカ以前の日本ですね)、威光が衰え、代わって宗教勢力が地域社会の覇者として君臨することになった。その幕府を倒した信長が、荘園経営などで中央に逆らう宗教勢力をうちたおし、室町幕府とは異なる経済政策を実行した。それが安土桃山から江戸時代に連なる経済発展を成し遂げる礎となったのだ。というようなことが米価などの資料から開設されています。経済が安定すれば、国情もよくなるということですね。消費税増税を叫んでいる、財務省や民進党は何をしたいのでしょうか。将来の年金問題と消費税がまったく無関係であることは、現在読み進めている「高橋洋一」さんの著書で後日ご報告させていただきます。マスコミに惑わされない眼を私たちは持ちましょう。