私(我が家)は夜の外食をほとんどしない。

会合の多い私が一番外食が多いと思うが、それでも年10回程度かと思う。

妻がなんやかんやと作ってくれるので、外食の必要を感じないのである。

だから家族で外食をするときは、家で作れないようなものを食べる時だけ。

ファミレスや王将などはいつ行ったか記憶にない。子供たちもたまに帰省しても外食を好まない。

誕生日のケーキはもちろん自家製だ。

お節料理もほぼすべて妻のお手製である。自慢ではない。提供される価格に価値を見出せないだけである。

昨日も、ほぼ関西の家庭では絶滅したであろう、「焼きキスの煮物」であった。

数年前まで、少し干したキスを焼いて数匹串刺しなったのを売ってましたよね。あれをネギと一緒に煮たのが私は好物なんである。

最近売ってるのを見たことないというので、散々探してもらって、やっとダイエーで生のキスを購入した。残念ながら頭は切られている。出汁が出ないじゃないか。

これを焼いて、青ネギとサツマイモを一緒に煮てもらった。

京都の家庭料理らしい。新聞で私が見つけて以前リクエストして、我が家の定番になった。

サツマイモにキスの旨味と少し苦みが沁みておいしい。キスは淡白な中に独特のワタの苦み。ねぎは独特の甘みを放つ。

当然日本酒でしょう。知り合いの先生にいただいた、浜松の「花の舞」。

こんなの外でも食べられへんものね。

一日働いた幸せを感じるのであった。

敢えて言うが、外食は好きですよ。

いい加減な気持ちで外食をしたくないだけなんです。

フランス人は、オペラを観に行くのも、レストランで食事するのも、どちらも「スペクタクル」と言う。

外食とはそういうものだと私は思う。たとえ回転ずしであっても。