年始休暇中、娘に誘われて初めて大衆演劇を観に行ってまいりました。

大学が新世界のそばでしたので、安い映画館も多く、大衆演劇の劇場もありました。

私はもっぱら安い映画を。ビデオも高価な時代です。確か3本500円くらいで入れました。

大衆演劇だと大阪では美里英二さんでしょうか。東の梅沢富美男、西の美里英二と呼ばれていたそうです。

テレビなどが取り上げることは少ないので、目立たないのですが、今も結構な数の劇場があります。

私が行ったのは「池田呉服座」。170名ほどの客席の劇場です。

「長谷川劇団」という一座の出し物。

よかったです。

170席という小ささが生む客席との一体感。すぐそばに役者さんがいますのでね。立ち回る度に、香水や白粉が強烈に漂います。

このような劇団はたいてい家族経営なので、毎日暮らす中で培った「阿吽の呼吸」が心地よい。最前列には常連さん。予定調和の世界もいいものです。

正月なので、最初は「三番叟」。そのあと座長の口上。そして髷物の喜劇「長七郎旅日記」。初見でも展開が読めるので、座員に気持ちが入りやすい。歌謡ショーでは手拍子。

御捻りの額にも驚愕。

最後は団員全員が、各自今年の抱負を述べるなど、初めての私でも応援したくなるのでした。

終了後、木戸口に全員が揃われ、お客さんと握手。

娘がいつの間にやら、常連さんになっていたことにもびっくり。その父が来たことで、団員さんもびっくり。

3時間45分!木戸銭2500円は安い。

実は、堺東銀座の中に「羅い舞座」という小屋もあり、通年月替わりで一座が替わるようです。ほぼ休みなしのようですので、一度行ってみようかな。

皆さんもいかがですか。

満足度高いと思いますよ。