息子が堺ラグビースクールにお世話になった縁で、今も大阪府ラグビー協会の医務委員としてラグビーに関わっています。
この度、昨日から始まった全国高校ラグビー選手権大会に、大会マッチドクターとして参加しました。
ラグビーは脳震盪はじめ命にかかわるような大けがが多いため、より安全にプレイするため、統括団体がルール変更や安全管理を徹底しています。
医師だから無条件に務められるわけではないのです。国際試合や社会人の試合は英会話能力も要求されます。
そのための資格を得るのが大変で、出務しても報酬が二の次では、すすんで参加する人がいなくなるのは道理でしょう。
でも誰かがやらなあかんからね。
高校選手権は、ひと試合に医師が4人出務します。多いですよね。これは脳震盪の選手が出た場合、医師が二人必要だからです。昨日も二人の選手が頭同士ぶつかって意識を失いました。これだけで4人必要。加えて、救急要請などの交渉要員もいります。
担架は六人で運びます。
倒れている選手の周りは、とんでもない緊張感に包まれました。選手が退出した後も、ピッチには医師が必要です。
写真を見ればなんとなく晴れやかなお祭り気分になりそうですが、吐きそうにあるくらいの緊張した一日でした。
結局、8時間ほぼ立ちっぱなし。食べ物は口にできず、水を二回含んだだけでした。
今大会は、30日と元日に出務します。
ぜひ花園ラグビー場にいらしてください。ルールがわからなくても、生きる力が湧いてきますよ。
